11月2日、安田純平さんが漸く記者会見を開きました。
さて、何を語ったのでしょうか?
また、自己責任についてはどう捉えていたのでしょうか?
出典;毎日新聞
記者会見
この日、11時から都内の日本記者クラブにおいて開かれた記者会見で、髪の毛やヒゲを短く切りそろえ、黒のスーツに身を包んだ安田純平さんは席に着き、
「安田純平と申します。よろしくお願いします。本日は貴重なお時間を割いていただきまして、ありがとうございます。今回、私の開放に向けてご尽力いただいた皆さん、ご心配いただいた皆さんに、おわびしますとともに、深く感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。」
出典;THE PAGE
と謝罪し深く頭を下げられました。
配布されたメモ
記者会見に先立ち安田さんが記者団に対し一枚のメモを配布しました。
このメモに沿い、これまでの経緯を会見で明らかにされていました。
そのメモの全文がこちらになります。
◆2015年
6月22日 深夜にトルコから徒歩でシリア入り。ホブス工場に入れられる
同23日 近くの民家に監禁
同26日 深夜、車で移動し、集合住宅の地下牢(ろう)に入れられる
同29日 一戸建ての民家に移動
12月7日 「日本に送るから個人情報を書け」と言われ書かされる
◆2016年
1月6日 家族からの質問項目の答えを書かされる
同16日 別の一戸建て民家に移動
同19日 同じ質問項目の答えを再び書かされる
3月15日 動画撮影
5月9日 別の民家に移動
同14日 ジャンダルマ?(憲兵隊?)拘束
同23日 オレンジTシャツを着て、手書きメッセージを持って写真撮影
7月10日 「ジャバル・ザウイーヤ」の巨大収容施設(地上5階、地下1階?)へ移動
◆2017年
10月17日 動画撮影(2018年7月22日報道)
◆2018年
3月31日 ロの字型・平屋のトルキスタン舞台の施設に移動
6月半ば 「ウマル」の動画撮影(7月17日報道)
7月5日 イタリア人の囚人が同じ施設に入れられる
同25日 「ウマル。韓国人」の動画撮影(7月31日報道)
9月4日ころ 動画撮影(未公開?)
同29日 「ジャバル・ザウイーヤ」の巨大収容施設(地上5階、地下1階?)へ移動
10月22日 一戸建て民家へ移動
同23日 「今からトルコ」と言われ車で移動したあと、トルコ情報機関の車に乗り換えてアンタキヤの入管施設に運ばれる
(原文のまま)
出典;日刊スポーツ
ここでは割愛させていただきますがそれぞれの項目について、リアルな監禁生活を事細かに安田さんは説明されていました。
安田さんの行動に対する批判について
様々な方面から安田さんの行動に対する批判が寄せられているのが現状ですが、安田さんはご自身の批判について次のように語られました。
「批判があるのは当然。そのことについては私の側から疑問というものは特にないです。ただ事実に基づかないというものもあるように思いますので、あくまで事実に基づいたものでやっていただきたいというお願いはあります」
出典;スポニチ
今までの報道では憶測の域を脱していない部分があったのは仕方のないことですが、今回の記者会見で新たに様々なことが分かったと思います。
それを受けて世間の方々がどう反応するのか気になりますね。
自己責任論について
また、“自己責任論”については次のように述べられています。
「当事者である私が述べるのは言いづらいことがある」と前置きし、「紛争地のような場所に行く場合は自己責任であると当然、思っています」と言及。「政府が退避勧告している場所に、あえて向かうのであれば、何かあれば全部自分で引き受ける体制の準備、心の準備をしなければならない。そこで起こったことはすべて自業自得だと考えています」
出典;スポニチ
おそらく、安田さんは全てを理解されているのだと思います。
紛争地域に出かけた理由も述べられていましたが、自分の命を賭けて乗り込んだことに違いはないでしょう。
結果として多数の方に心配と迷惑をかけてしまったことに関しては痛いほど反省された居るのではないでしょうか?
出典;毎日新聞
著名人のコメント
記者会見を受けて芸能界からコメントが寄せられています。
坂上忍
出典;フジテレビ
坂上忍さんは自信の出演するフジテレビの番組「バイキング」でこのように発言されていました。
「拘束された際の様子を安田さんが赤裸々に語られていたんですけど、やっぱり話を聞いていると、生々しいというか、どちらかと言うとボクは現実世界なんだろうけど、映画のストーリーを伝え聞いているような感覚を覚えた」
出典;スポーツ報知
立川志らく
立川志らくさんはTBSの番組に出演されて以下の様にコメントされていました。
「いろいろ叩いている人はいるけども、ちゃんと感謝とお詫びしてくださいましたからね」と話した上で「あと、謝り方がどうのこうのとか、あとは感情論になっちゃうから。やっぱり本当にこれだけ長い間、拘束されていたという事実。本当に下手すりゃ殺されていたという、この方の気持ちをどれだけ怖い思いをしていたのかって、これを我々、汲んでさしあげないと。ただ。これによって話すことによって、どれだけ世界のためになるか。テロリストがこの世からいなくなる材料になるか。この人の仕事はそれですから。伝えることですから」
出典;スポーツ報知
松本人志
マッちゃんは会見を見た印象を次のように語って笑いを取っていました。
「安田さん、この1週間でニュアンス変わってきたのは、ボクが一番簡単なことは、嫁さんがめっちゃ怖かったんやろうなぁって。あんた、えらいことなってるでって言われて…」
「どんなゲリラよりも嫁さんが怖かったんやろなぁって思うんです」
出典;スポーツ報知
まとめ
さて、気になるのは安田さんの今後の活動ですが、安田さんは以前も武装勢力に拘束された経緯もあります。
やはり、再び紛争地域へ乗り込むようなことは出来ないでしょうし、するべきではないと思います。
もし今回と同じようなことが起こればすさまじいバッシングが起きることは間違いなく、日本に変えることがままならない状況になるかもしれません。
今後の活動ついて安田さんは「完全に白紙」と仰っていました。
本人の頭の中の整理はまだ付かないと言うことなのでしょうか?
いずれにしても何かしらの仕事をして食べて行かなければならないわけでしょうし、自分の欲求も満たしていく必要があるでしょうから、シッカリと考え、時には誰かに相談しながら慎重に考えて頂き、人のためになり、自分でも満足できる道を見付けて頂きたいと思います。
今後の活躍に期待したいしたいですね!